◆ 聴覚トレーニングの科学的検証

ご紹介する三つのデータを総合すると、驚くべき事が解ってきました。伝聴研初期の頃、何かにつけ「科学的なデータはあるんですか」と言われてきましたが、ここ15年くらい前からは、ほとんど言われなくなりました。世間に認められてきたのでしょうか。あるいは人間の体は科学では割り切れるものではないと気付き始めた方が多くなったのでしょうか。会員の皆様は直感から私のシステムを選んで下さったのではないかと思います。

 

実は今まで苦労して取り溜めた貴重なデータがあるにも関わらず、あまり外部にも出してきませんでしたので、これまで取れたデータを公開することにしました 


メニエールにおける聴力データ

古くからの会員様から、耳が詰まっていて両耳で完全4度(ドとファ)の差があり、目眩が酷い。と紹介がありました。一応体験をして頂いてた後、その会員様からシステムを借りてトレーニングをしてみるとのことでお帰りになりました。

翌日だったか、翌々日だったか電話があり、「すっかり良くなりました。今日耳鼻科の予約があるので、この事を先生に話してみます。」

「医者は信じませんよ」と電話を切りました。

その数時間後、耳鼻科の女医、鳴門先生から「今岡庭さんが来たのよ。すっかり良くなっているのに驚いた〜〜」。

耳鼻科に行くと言っていたその先生とは、まさか2〜3週間前に伝聴研にお出で頂いた先生とは夢にも思っていませんでしたので、その偶然に興奮状態に陥って話し込んでいました。そこで思い経って「データを取って下さい」とお願いしたデータが右のデータです。浮き沈みはまだあるとの事ですが、先生お墨付きの前後のデータが揃いましたので掲載いたしました。

発病して耳鼻科に行った時のデータです。

一日二日トレーニングした後のデータです。


★ 東邦医大の脳血流検査

数年前になりますが、東邦医大の有田教授の研究室で脳血流を計測したデータです。 これには伝聴研から感性の良い方6名。また先方からは不特定に学生5名、合計11人に協力してもらいました。 そのデータが下記です。

東邦大学医学部 有田研究室における脳血流の被験者データ 2008年春~10月

 

頭部に合計10個の血流センサーを貼り付け、トレーニングCDの中でも比較的穏やかな'ミラクルサウンドBOX'に入っている比較的穏やかな内容の「月の精」のCDを35分間聴いて頂きました。

 

グラフは上下別人です。各横軸が35分です。

両者を比較すると激しく動いている脳の場所が異なる。

また同じ箇所が動いていても動く時間は形が違う(反応が異なっている)

針が上下振り切るほどの激しい変化である。

 

皆様からの多くの質問に、「私は年齢が高いので効果が出ないのではないか」という質問をよく受けます。

このシステムは耳が達者なうちは(補聴器を付けるほどでなければ)効果を出す事ができます。耳が固定化(多くの経験を積んで常識化)した方の方が脳の驚きは大きいようで、年齢が高い方がむしろ効果的ではないかと思われます。


脳血流センサーの取り付け位置と検査写真

 

ここに示した6人のデータ中U.Nさん以外のデーターはセンサーの故障かコンピュータの故障、あり得ないデータと判定されて一度は破棄されてしまった。その後、同じメンバーによって追加試験を行ったが、ほぼ同じようなデータが出た。初回のデータも正しかった事がわかった。このデータは2回目のデータである。

 

上段=脳血流計が振り切れてしまっているほどの激しい上下の血流値を示している。

 

下段ー血流の大きな変化にも関わらず、脳の機能は極めて正常であった。

心理テストでは不安、マイナス思考等の精神的なストレスなど、極度にプラスの値を示していた。

 

データー6人の反応場所が違うことに注意してご覧ください。


上段は敏感に反応し、脳血流が劇的に変化している。一時は計測器の故障と判定された。

 

下段は計測が始まってすぐ瞑想状態になっている血流の変化、アルファ2、シータ波を頻繁に検出。


上段は「よいデーターにしなければと」大きなストレスを感じていた、ストレスを感じながらのトレーニングは効果が少ないという貴重なデータになった。6人中では一番変化が少ないが、それでも結構な変化であるとの事。下記コメント参照→

 

下段は音源に敏感に反応。研究者を「まるで脳内をマッサージしているようだ」と言わしめた。

 


この検査で有田先生始め研究者は、あり得ない血流の変化に「センサーが動いてしまったか、コンピュータの誤作動です」と、6名中5名のデータを破棄してしまいました。 伝聴研からお願いした被験者はかつてのトレーニングで大きな変化を出した方でしたので、そのデータをお見せしたところ、もう一度検査をしましょうと、2ヶ月後に同じ検査をしました。驚いた事に前回とほぼ同じような結果が出てきました。

 

先方は驚いた事はいうまでもありません。有田先生はこのデータを見て、ボソっと一言「脳血流が良くなれば何が起こっても不思議ではない」と吐き捨てるように言った事が印象的でした。

 

また、この検査の前後で30項目前後の心理テストを行いました、この結果も同じようにマイナスが大きくプラスになっていることに「何でなんだよ」。「悲嘆に暮れてた人が幸せ一杯になっている…」。信じられる訳ないという、あきれたような顔をしていたのも印象的でした。激しい方は30ポイント以上も上がっていたのです。 残念ながらこのデータは頂けませんでした。


この中の特異な一例を下記にご紹介いたします。

 

上記3番目の上の段、U.N氏のグラフをご覧ください。変化はどこも横線です。普通の音楽を聴いた場合によく似たデータのようで、多少の起伏が出る、それを効果があったか無しかを通常は判断しているようです。(これでも相当大きな変化が見て取れるとの事)

 

この方は「伝聴研にお世話になったので頑張ったんですけど」と…。

ご当人はこの変化の少ないデータを見て、ショックを受けていました。

しかし実は、伝聴研にとっては得難い貴重なデータになったのでした。

と言うのは、いくら凄まじい脳血流の変化をもたらすシステムだと言っても、ストレスがかかった状態ではトレーニングの効果が出にくいと言うことが、このデータによって解ったのです。それは・・・

 

  • 意気込む(頑張る)
  • 時間がないのに
  • やりたくない

など、イヤイヤながらやると良い成果が出せないということです。

楽しんでトレーニングをすることが良い結果を出す秘訣だと言うことです。

集中すると言っても限度があります。

ですから

  • 考え事をする。
  • ボーッとしながら聴く。

これらは全く構いません。

気楽に行って頂く事です。

気乗りがしない場合、一応ヘッドフォンを付けて5分くらい聴いてみます。

それでも気乗りがしない場合は中止して、別の時間にトレーニングを行う方が良いでしょう。


  有田秀穂教授のコメント

2008年春より傳田式聴覚トレーニングCDを使用して脳の血流の変化を中心とした一連の実験を行いました。 脳の血流を大きく変化させることができれば何が起こっても不思議はないことではある。このシステムに個人差はあるようだが、脳の血流変化を見て、当初感じた脳内マッサージというイメージが正に起こっていた。そこには言われているような各種効果が出せることは否定できないであろうことはこの結果からも推測できる。


★(2)東洋大学工学部のデータ

光トポグラフ計
光トポグラフ計

左がα波 右がβ波

トレーニング前の安静時

トレーニング中の一部

トレーニング後の安静時

人見先生のレポート原文

被験者  30代男性

 

安静状態 2分

火の精・水の精 トレーニング

トレーニング後

すべて閉眼で行い、その間の脳波を測定。

このデータより、さらに一年前に東洋大学工学部 機械工学科 人見憲司教授(自然言語処理研究室)によって素晴らしいデータを幾つも取って頂いていました。上記の本格的な脳血流検査によってこの人見先生のデータが大きな意味を持ってきました。「火の精・Mars」35分

東洋大学人見研究室1
東洋大学人見研究室1

【結果】

 

◆安静時

一般的に安静にして、目を閉じるとα波が後頭部に大きく現れます。α波は脳を休めるほど大きく現れ、リラックスに関係する脳波です。

β波は脳を使っている場所に現れる脳波です。図1(安静時のトポグラフ)を見ると、α波が後頭部が赤くなっていてリラックスしている状態がわかります。安静時では、α波もβ波もほぼ左右対称になっています。

東洋大学人見研究室2
東洋大学人見研究室2

◆ S.病院ホルモン検査データ


エビデンスがない聴覚トレーニングでした。なかなか協力して下さる方がいなく、半ば諦めていた時、さる大病院の先生が、ホルモンは微量でなかなか検査結果に出ないが、「これなら引っかかるかも知れない」と取って下さったデータです。

 

各ホルモンの驚くべき変化に医院長に報告する前に本試験をやろうと言うことで被験者約8名、25日間のトレーニング前後のデータを取りに着手しました。

ところが、トレーニング後の血液検査時、日本で試薬が製造中止になって比較が出来なくなったいう連絡がありました。

 

あまりにも申し訳ないということでトレーニング後の血液をアメリカに送ってデータ取りをして下さいましたが、血液は古くなるし、検査数値が日本と全く違うため比較になりませんでした。

そのために発表もできずに、予備試験だけのデータになってしまいました。

本試験ではないので病院名、先生の名前は出さないでくれと言うことになってしまいましたが、予備試験だけとは言っても驚くべきデーターで、●●先生にはとても感謝しています。

S病院ホルモンデータ1
S病院ホルモンデータ1
S病院ホルモンデータ2
S病院ホルモンデータ2

上記データの用語をザッと解説いたします。(私流に勝手に縮めて解りやすくしました。)

 

βエンドルフィン

ストレスなどの侵害刺激により生産されて鎮痛、鎮静に働く。鎮痛作用はモルヒネの6.5倍の効果。 ドーパミン遊離を促進させ、多幸感をもたらす

 

コルチゾール 副腎皮質から分泌されるホルモンで、糖代謝をはじめ、タンパク代謝、脂質代謝、電解質の代謝、骨代謝、さらに免疫機構にも関与しており、生命維持に不可欠なホルモンです。炎症を抑制する作用もあります。ストレスに関与し、過度なストレスを受けると分泌量が増加しますが、その反応はとても敏感です。ストレスホルモンとも呼ばれています。

 

DHEA(アンナイカクニン)

およそ25歳の時に最も多く作られますが,その後着実に衰えていき,85歳までに95%も低下します。気分がよくなり,エネルギーや性欲を増進させ,ストレスホルモンに対抗し,筋肉を引き締め,免疫系を強め,ガンや心臓病を予防するといわれています。

 

アドレナリン(カテコールA3F)

交感神経(興奮・緊張した時に強く働く)の働きを高める物質です。緊張・興奮状態では、震え(武者震い)、心臓がドキドキする、その他色々な体の働きを促進させるのがアドレナリンです。激しい動きを持続するには心拍数が上がる必要があります。

 

ノルアドレナリン

ノルアドレナリンが交感神経の情報伝達物質として放出されると、交感神経の活動が高まります。その結果、血圧が上昇したり心拍数が上がったりして、体を活動に適した状態にします。副腎髄質ホルモンとして放出されると、主に、血圧上昇と基礎代謝率の増加をもたらします。通常、ノルアドレナリンはその人のおかれている状況にあわせてバランスを保ちながら働いていますが、その働きが不均衡になると神経症やパニック障害、うつ病などを引き起こす。この物質の作用を促進したり、阻害することでこういった精神疾患の治療に高い効果が上がることがわかってきています。

 

ドーパミン

シナプスでは化学物質が放出されて、信号を次のニューロンに伝えるわけです。ドーパミンはそういう化学物質のひとつです。 意欲、動機、学習などに重要な役割を担っていると言われています。陰性症状の強い統合失調症患者や、一部のうつ病では前頭葉を中心としてドーパミンD1の機能が低下しているという仮説がある。またパーキンソン病などを引き起こすとも言われています。

以上、3つのデータを掲載させていただきましたが、いずれも不思議なことは、人によって全く違った状況でありながら劇的な作用を示しています。 これは伝聴研のデータとして仮説になりますが、脳では聴覚システムの刺激によって、バランスを取ろうとしているのではないかと考えらます。つまり過剰には少なく、減少には多くという刺激を誘発しているのではないでしょう。いずれにしても脳にはまだ解明されていない不可解な脳力が秘められている事の証拠でもあります。 また聴覚システムにも未知なる可能性が隠されています。 しかし多くの皆様の劇的な報告はそれを示して下さっています。 新しい発見、ご意見をお寄せください。


唾液検査による、体の還元データ    大友慶孝氏

アンチエイジングとは?

 よく耳にするアンチエイジングという言葉を科学的に表現するならば、「身体の酸化

を軽減させ、還元力のある体質や環境づくりを実践すること」といえるでしょう。

 釘が赤くサビていたり、皮をむいたリンゴが赤く変色したりしているのは、酸化が進

んでいる状態です。人間の身体も同じで、酸化の進行は炎症・疲弊・過労・ストレス・

老化につながります。

 では、どうすれば酸化体質を改善し、健やかで若々しくいられるのでしょうか。この連載を通し、酸化還元反応の

応用研究の過程で得た知見をお伝えしていきたいと思います。

体内の酸化と還元

 まず最初に、なぜ酸化現象(老化・サビ)が起こるのか、酸化還元反応の視点で捉える

と実に単純明快です。

 電気の流れはプラス極からマイナス極へのエネルギー消費の現象ですから、電流が流れ続けると、電池で例えるなら消耗し、残量が少なくなります。

 ところが、生体(動植物、金属、あらゆる形あるもの)に付帯している電子レベルで見ると、電子の流れはマイナス極からプラス極となっているのです。

 

  つまり、生体内では還元力を持つマイナス電子が、体を老化させ、炎症を生じさせてしまうプラス電子に奪われる酸化現象が常に起きているのです。

 電子レベルの陰イオン濃度と陽イオン濃度のイオン交換である化学変化を捉えることができるのが、酸化還元電位(Oxidation-ReductionPotential  :ORP)という指標です。

 酸化反応にさらされた環境下では、金属の老化(サビ)は凄まじい勢いで進みます。農薬や化学肥料による食糧の汚染、水や空気の汚染、電化製品による電磁波などの複合汚染は、人体にさまざまな体調 不良をもたらしているのではないかと指摘されています。

 自然摂理の緩やかな酸化反応と違い、人工的に作られた機能性重視の食品や、電化製品、各種電気治療器などでは、生体がフルパワーで瞬時に酸化現象に導かれる怖さを感じることが少なくありません。

しかしながら、直接的な因果関係を立証するのは難しいのが現実です。

 この問題を探るため、私は18 年間にわたり、体内の状態を「酸化優位」か「還元優位」か非侵襲で評価するための研究を、内科・小児科医の岡澤美江子先生(神奈川県横浜市開業)と共同研究してきました。

 そして、これまで延べ8000人を超える唾液検査によって、「体調度」を計測する医療機器を開発することができたのです。この機器によって、医療者だけでなく、一般の方でも自分の体調を数値(可視化)で確認できるようになりました。

 

NPO法人日本ORP測定検証協会理事長

酸化還元電位指標応用研究者

食育アドバイザー

日本抗加齢学会会員

大友慶孝



葉山先生の眼科に対するデータ

本より抽出

 

未完成